採用媒体の有効な活用ステップ ー 段階的に最適な手法を選ぶ

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採用企業向けコラムでは、経営者・採用人事・事業責任者向けに、人材採用活動に向けた情報を無料で発信し、企業の事業成長とそれにつながる採用の成功を支援いたします。

この記事は企業の採用担当者向けに、「採用媒体の有効な活用ステップ」について、まとめています。

採用活動における媒体選択の考え方

企業が採用活動を行う際、様々な媒体やサービスを利用することができます。自社の採用サイト、求人メディア、スカウト媒体、人材紹介エージェントなど、選択肢は多岐にわたります。

ただし、全ての媒体を同時に活用しようとすると、コストが膨らみ、管理も煩雑になります。特に、採用活動を本格化させたばかりの企業や、採用予算が限られている企業にとっては、どの媒体から始めるべきか、どの順番で拡大していくべきかを判断することが重要です。

採用活動は、段階的に媒体やサービスを使い分けていくことが効果的だと言われています。この記事では、採用活動の段階に応じた媒体の活用ステップについて解説します。

採用媒体の活用ステップ(4段階)

採用活動は、以下の4段階で進めることが推奨されています。

第1段階:受け皿の整備 無料または低価格のサービスで求人情報を公開する段階です。

第2段階:管理体制づくり 応募者の管理システム(ATS)を導入し、選考プロセスを効率化する段階です。

第3段階:有料求人媒体の活用 より多くの候補者にリーチするため、有料のメディア型・スカウト型媒体を活用する段階です。

第4段階:成果報酬型サービスの活用 人材紹介エージェントを活用し、確実な採用を目指す段階です。

それぞれの段階について、詳しく見ていきましょう。

第1段階:受け皿の整備

採用活動の最初のステップは、求人情報を掲載する「受け皿」を整備することです。この段階では、無料または低価格で利用できるサービスを活用します。

無料で活用できる媒体

  • 自社の採用サイト:企業のビジョン、ミッション、事業内容、働く環境などを掲載
  • engage:無料で求人掲載ができる求人サービス
  • Airwork採用管理:Indeedと連携した無料の採用管理ツール
  • ハローワークインターネットサービス:特に地方都市でメディアパワーが高い

低価格で活用できる媒体

  • Wantedly:「共感採用」をテーマにした求人媒体。ビジョンや仕事の面白さを訴求できる

この段階で重要なのは、自社のビジョン、ミッション、独自性のあるカルチャー、仕事の面白さなどを丁寧に記載することです。求人情報をSNSなどで拡散し、幅広いポジションの募集を掲載することで、まずは自社に近い人材から採用ができるかどうかを試していくことができます。

無料や低価格の媒体を活用することで、採用活動の感触を掴み、どんな人材が応募してくるのか、どんな訴求が効果的なのかを学ぶことができます。

第2段階:管理体制づくり

求人を掲載し、応募者が集まり始めたら、次に考えるべきは応募者の管理体制です。応募者が増えてくると、誰にどんな連絡をしたか、面接の日程はいつか、選考状況はどうなっているかなどを把握することが難しくなります。

無料プランがあるATS(採用管理システム)

  • HERP Hire:月間応募30人程度まで無料。ジョブミルと連携しており、求人を人材紹介エージェントに共有できる
  • Talentio:月間応募30人程度まで無料。HERP Hireと似た機能を持つ

どちらも基本的な機能は似ているため、自社が使いやすそうなものを選べば問題ありません。ただし、今後人材紹介エージェントを活用する予定がある場合は、HERP Hireの検討をお勧めします。

ATSを導入するメリット

  • 応募者の情報を一元管理できる
  • 選考状況が可視化され、面接官同士での情報共有がスムーズになる
  • 過去の応募者データを蓄積し、媒体ごとの効果を分析できる
  • どの段階で辞退が多いのかを把握できる

ATSを導入することで、採用活動の効率が大きく向上します。

第3段階:有料求人媒体の活用

無料の媒体で採用活動の基盤を作り、管理体制を整えた後、より多くの候補者にリーチしたい場合や、より優秀な人材を採用したい場合には、有料の求人媒体の活用を検討します。

有料の転職求人媒体には、大きく2つの種類があります。現在は大手サービス事業者の中でのサービスの統廃合や連携が進んでおり、メディアとスカウトの両方の機能を持つサービスが増えています。

メディア型の特徴

求人を掲載しておいて応募を待つ形式です。

  • 代表的なサービス:リクナビネクスト、マイナビ転職
  • 料金形態:掲載期間や掲載枠によって料金が設定され、応募の有無にかかわらず発生
  • メリット:求人を掲載するだけで応募が集まる可能性がある
  • デメリット:待ちの姿勢になるため、応募が来ない場合もある

スカウト型の特徴

登録された求職者に対して企業側からスカウトを送り、面談の機会を獲得する形式です。

  • 代表的なサービス:ビズリーチ、リクルートダイレクトスカウト
  • 料金形態:スカウト送信数や閲覧できる職務経歴書の数によって料金が設定される
  • メリット:自社に合いそうな人材に直接アプローチできる
  • デメリット:スカウト業務に多くの時間や労力がかかる

以前は、メディア型が主流で、求職者が企業を探す形が一般的でした。しかし、現在の人手不足の社会では、求職者側は登録しておくだけでスカウトを待つという転職の方法も増えています。そのため、ただ媒体に求人を載せておけば採用が完了するという時代ではなくなってきたと言われています。

スカウト業務の負荷について

スカウト型の媒体を活用する場合、以下のような業務が発生します。

  • 求職者の職務経歴書を一人ひとり確認する
  • 自社に合いそうな人材を見極める
  • 個別にメッセージを作成して送る

そのため、スカウト業務を外部に委託するRPO(Recruitment Process Outsourcing)やスカウト代行と呼ばれるサービスも増えています。採用人事のリソースが限られている企業にとっては、検討する価値がある選択肢の一つです。

有料媒体を活用する際は、自社の採用予算、採用したいポジションの緊急度、採用人事のリソースなどを考慮して、メディア型とスカウト型のどちらを優先するか、または両方を併用するかを判断することが重要です。

第4段階:成果報酬型サービスの活用

有料媒体を活用しても採用が難しい場合や、より確実に内定まで進めたい場合には、人材紹介エージェントの活用を検討します。

人材紹介エージェントの特徴

  • 料金形態:成果報酬型。内定が出て入社が決まるまで費用が発生しない
  • 手数料率:採用者の理論年収の30〜35%程度が一般的(エージェントによって異なる)
  • メリット:採用予算の見通しが立てやすい、候補者のスクリーニングをしてくれる

人材紹介エージェントが提供するサービス

求職者向け:

  • 職務経歴書のブラッシュアップ
  • 転職軸の整理
  • 経験の棚卸し
  • 応募企業の選定

企業向け:

  • 候補者のスクリーニング
  • 給与交渉や入社日の調整
  • スカウト代行(一部のエージェント)

人材紹介エージェントの種類

両面型:

  • 一人のエージェントが企業と求職者の両方を担当
  • 企業の求める人物像と、求職者の希望や強みを深く理解した上でマッチング
  • マッチング精度が高い傾向がある

片面型:

  • 企業担当と求職者担当が分かれている
  • 大量の求人と求職者を扱うことができる
  • マッチング精度は両面型に比べて低くなる傾向がある

人材紹介エージェントを活用する際は、複数のエージェントと契約し、自社に合ったエージェントを見極めることが重要です。エージェントによって得意な業界や職種、対応の質が異なるため、実際に何人か紹介してもらい、マッチング精度やコミュニケーションの質を確認することが推奨されます。

段階的な活用で効率的な採用を実現する

このような採用ステップを意識することで、なるべく低コストで採用活動を開始し、必要なタイミングや、より優秀な人材の採用を目指す際に、各種人材サービスを効果的に活用することができます。

段階的アプローチのメリット

  • 最初から全ての媒体に投資せず、コストを抑えられる
  • 各段階で得られたデータを次の段階に活かせる
  • 自社の採用課題を明確にしながら進められる

継続的な改善の重要性

各段階で以下のような分析を行うことが推奨されます。

  • どの媒体から質の高い応募者が来ているのか
  • どの段階で辞退が多いのか
  • どんな訴求が効果的なのか

採用活動は、一度仕組みを作れば終わりではなく、継続的に改善していくものです。市場の変化や、自社の成長段階に応じて、活用する媒体や手法を見直し、最適な組み合わせを見つけていくことが、持続的な採用成功につながると言われています。

自社の状況に合わせて、これらの媒体やサービスを段階的に活用し、効率的で効果的な採用活動を実現してください。


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