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この記事「入社後のミスマッチをなくすために気を付けること」について、まとめています。選考中に確認すべきポイントを押さえることで、入社後のギャップを減らし、スムーズに活躍するための準備ができます。
入社後のミスマッチはなぜ起きるのか
転職活動では、限られた時間の中で企業を理解し、入社を決断する必要があります。しかし、面接だけでは会社の実態を完全に把握することは難しく、入社後に「思っていたのと違う」というギャップを感じることがあると言われています。
よくあるミスマッチの例
- 面接官の印象は良かったが、実際の職場の雰囲気は違った
- 任されると聞いていた業務が、実際にはまだ体制が整っていなかった
- 社長が語っていたビジョンは未来の話で、現状は全く違っていた
- 業界知識がなく、入社後に周囲とのコミュニケーションに苦労した
これらのミスマッチは、選考中の確認不足によって起きることが多いと言われています。入社前に適切な質問をし、必要な情報を集めることで、ミスマッチを減らすことができます。
この記事では、入社後のミスマッチをなくすために、選考中に気を付けるべき4つのポイントを紹介します。
ポイント1:他メンバーと会う機会を持つ
面接官だけではなく、一緒に働くメンバーなど幅広い人材との会話の機会を持たせてもらうことで、会社の雰囲気を正しく把握し、入社後のギャップを減らすことができます。
面接官だけでは会社の全体像は見えない
面接官は、採用のために選ばれた人材であることが多く、会社の中でもコミュニケーション能力が高い人や、魅力的な人が担当していることがあります。そのため、面接官との会話だけでは、実際の職場の雰囲気や、一緒に働くメンバーの人柄を正しく理解できない可能性があります。
他メンバーと会う方法
選考中に、以下のような機会を設けてもらうことが有効です。
カジュアル面談:
- 選考とは別に、気軽に話せる場を設定してもらう
- 実際に一緒に働くことになるチームメンバーと話す
- 仕事の進め方や職場の雰囲気について質問する
オフィス見学:
- 実際の職場を見せてもらう
- 働いている様子を観察する
- どんな雰囲気で仕事をしているかを感じ取る
社員面談:
- 複数の社員と個別に話す機会を持つ
- 異なる部署や役職の人と話すことで、多角的に会社を理解する
ランチやコーヒー:
- 可能であれば、カジュアルな場で話す機会を持つ
- リラックスした雰囲気で、本音を聞きやすくなる
確認すべきポイント
他メンバーと会った際に、以下のようなポイントを確認すると良いでしょう。
- チーム内のコミュニケーションの取り方
- 困ったときに相談しやすい雰囲気があるか
- メンバー同士の関係性(フラットか、上下関係が強いか)
- 仕事の進め方(個人で完結するか、チームで協力するか)
- 残業や休日出勤の実態
- リモートワークの活用状況
企業によっては、こうした機会を積極的に設けてくれるところもあります。もし提案がない場合は、自分から「実際に働く方々とお話しする機会をいただけませんか」と依頼してみることも有効です。
ポイント2:最初の1ヶ月の業務イメージを確認する
最初の1ヶ月の研修期間や業務の引き継ぎ予定など、会社としても想定ができている範囲の業務を先に教えてもらうことで、どのような心構えで準備や学習をすればよいか理解することができます。
入社直後の業務が見えていないと起きる問題
入社後の具体的な業務内容が分からないまま入社すると、以下のような問題が起きることがあります。
- 何を準備すればよいか分からず、不安になる
- 入社後に期待とは違う業務を任され、戸惑う
- 研修やサポート体制がなく、放置されたように感じる
確認すべき具体的な内容
面接や最終面談の際に、以下のような質問をすることが有効です。
入社初日から1週間:
- 初日はどんなスケジュールになっているか
- どんな研修やオリエンテーションがあるか
- 誰がサポートしてくれるか(メンターや教育担当)
入社1ヶ月目:
- どんな業務から始めるのか
- どの程度の成果を期待されているのか
- 最初の1ヶ月で習得すべきスキルや知識は何か
オンボーディング体制:
- 定期的な1on1ミーティングはあるか
- 困ったときに相談できる仕組みがあるか
- 過去の入社者はどのように立ち上がっていったか
入社前にできる準備
最初の1ヶ月の業務イメージが分かれば、入社前に以下のような準備ができます。
- 必要なツールの使い方を学習しておく
- 業界知識や専門用語を勉強しておく
- 関連する書籍を読んでおく
- 業務で使いそうなスキルを磨いておく
入社前に準備をしておくことで、入社後のキャッチアップが早くなり、早期から貢献できる可能性が高まります。
ポイント3:社長の話の未来と現実のバランスを確認する
社長は視点が未来と現在を行き来する役割です。会社の現状や取り組むことを社長から聞いて入社を決めた後、実際の現場を確認するとまだそれらは実現しておらず、数ヶ月後から数年後に向けて頭の中で準備をしていることだった、ということは実際に存在します。
社長の話が未来に偏る理由
これは嘘をつかれているというよりは、現状と未来の時間軸が何度も行き来する役割のため、今説明すべきこととして未来のことを語っている場合が多いのです。
社長の役割:
- 会社の方向性を示す
- 将来のビジョンを描く
- メンバーにモチベーションを与える
そのため、社長は「こうなる予定」「こういう体制を作る」という未来の話を、現在の話のように語ることがあります。特に、スタートアップや成長企業では、この傾向が強いと言われています。
現状と未来のギャップを確認する方法
社長や経営陣と話した後、以下のような確認をすることが有効です。
現場社員に確認する:
- 社長が語っていた内容について、現場ではどこまで進んでいるか
- 実際の業務の進め方はどうなっているか
- 社長が語っていたビジョンは、いつ頃実現する見込みか
具体的な質問をする:
- 「その体制は、現在すでにあるのですか、それとも今後作る予定ですか?」
- 「その業務は、入社後すぐに取り組めますか、それともまだ準備段階ですか?」
- 「その目標は、いつまでに達成する想定ですか?」
時間軸を明確にする:
- 現在の状況
- 3ヶ月後の予定
- 1年後の目標
これらを明確に区別して理解することで、入社後のギャップを減らすことができます。
ビジョンの高さとスピード感を確認する
ビジョンや目指す方向性が同じでも、その高さやスピード感は会社のカルチャーによって全く違う場合があります。
スピード感の違いの例:
- すごく早いスピード感:半年で大きな変化を起こす文化
- じっくり着実:数年かけて確実に積み上げる文化
自分の価値観に合ったスピード感を選ぶことが重要です。
早いスピード感が合う人:
- 変化を楽しめる
- 試行錯誤しながら前に進むことが好き
- 多少の失敗を恐れない
じっくり着実が合う人:
- 計画的に物事を進めたい
- 確実性を重視したい
- 安定した環境で力を発揮したい
どちらが良い悪いではなく、自分に合ったスピード感の会社を選ぶことが、入社後のミスマッチを防ぐために重要です。
ポイント4:情報収集しておくべき内容を確認する
会社に属する人と、いち早く同じ解像度で業界理解や競合環境について会話することができるように、学んでおくべきサービスやキーワード、その業界の専門書籍を確認しておくことが有効です。
入社前の学習がなぜ重要か
転職準備期間のうちに学習しておくと、入社後のキャッチアップが早くなります。また、これらを早めに確認することで、会社を選ぶ段階で自分が興味を持って働ける業界か、理解することができます。
確認すべき情報の種類
選考中や内定後に、以下のような質問をすることが推奨されます。
サービスや製品について:
- 自社のサービスで最も重要な機能は何か
- 競合サービスとの違いは何か
- ユーザーはどんな課題を解決しているか
- 実際に使ってみるべきか
競合環境について:
- 主要な競合企業はどこか
- 業界全体のトレンドは何か
- 参考にしている企業やサービスはあるか
専門書籍や記事:
- この業界について学ぶのに良い書籍は何か
- 読んでおくべき記事やブログはあるか
- 業界の著名人や有識者は誰か
専門用語やツール:
- 業務でよく使う専門用語は何か
- 使用するツールやシステムは何か
- 事前に触っておいた方が良いツールはあるか
情報収集の効果
入社前に情報収集をしておくことで、以下のような効果があると言われています。
入社後の効果:
- 会話についていきやすくなる
- 早く業務を理解できる
- 的確な質問ができるようになる
- 自信を持って業務に取り組める
会社選びの段階での効果:
- 業界への興味度を確認できる
- 自分に合った仕事かどうか判断できる
- 面接での質問の質が上がる
- 本気度が伝わり、評価が上がる可能性がある
学習の具体的な方法
確認した情報をもとに、以下のような学習をすることが有効です。
- 推薦された書籍を読む
- 自社や競合のサービスを実際に使ってみる
- 業界のニュースサイトやブログを定期的にチェックする
- 専門用語をリストアップし、意味を調べる
- YouTubeや無料のオンライン講座で基礎知識を学ぶ
特に、自社のサービスを実際に使ってみることは、非常に有効です。ユーザーの視点で体験することで、サービスの良い点や改善点が見え、入社後の業務への理解が深まります。
ミスマッチを防ぐための積極的な姿勢
入社後のミスマッチを防ぐためには、選考中に積極的に質問し、情報を集めることが重要です。
遠慮せずに質問する
「こんなことを聞いたら失礼ではないか」と遠慮して質問しないことが、後のミスマッチにつながることがあります。選考中は、企業も候補者も互いを理解するための時間です。疑問に思ったことは、遠慮せずに質問することが推奨されます。
質問することで評価が上がることもある
的確な質問をすることで、以下のような評価につながる可能性があります。
- 真剣に入社を考えている
- 業界や事業への関心が高い
- 論理的に考えられる
- コミュニケーション能力がある
質問をすることは、決してマイナスにはなりません。むしろ、質問をしないことで、入社後にミスマッチが起きるリスクの方が大きいと言われています。
タレントグローススタジオのサポート
タレントグローススタジオでは、選考中にどんな質問をすべきか、どう企業を見極めるべきかについてのアドバイスを行っています。
提供しているサポート:
- 面接で確認すべきポイントのリスト作成
- 企業の事業内容や業界の分析
- 質問の仕方のアドバイス
- 内定後の意思決定のサポート
特に、地方企業からスタートアップへの転職、スタートアップから地方企業への転職といった、異なるビジネス文化をまたぐキャリアチェンジでは、確認すべきポイントが多くなります。私たちは、そうした転職をサポートしてきた経験から、入社後のミスマッチを防ぐためのアドバイスを提供しています。
入社後のミスマッチを防ぎ、納得のいくキャリア選択をするために、ぜひご相談ください。
タレントグローススタジオを運営する、つなぐスタジオ株式会社では「ビジネス知の機会格差をなくす」というミッションに向けて、これからも実践的で価値ある情報を発信していきます。この記事の内容や、その他キャリア・転職に関して気になる点がありましたら、お気軽にご連絡ください。

執筆者 : 佐久間 一己(さくま かずき)
つなぐスタジオ株式会社 代表取締役社長 / ローカル&タレントグローススタジオ Director
リクルート営業マネージャー、ユーザベースFORCAS(現Speeda)カスタマーサクセスマネージャー、スタートアップ役員、地方起業を経て、地方企業向けのマーケティング代理店と採用・キャリア支援事業を設立。人材紹介免許を取得。自身が地方からスタートアップへの転職を経験し、職種の理解や業界の知識を学んだ経験から、双方の立場がわかる存在としてキャリアの支援を行います。また、事業責任者・執行役員の立場で組織運営を行い、ブランドが乏しい中での採用活動の経験をもとに、地方企業・スタートアップ企業の採用支援に伴走します。


