ハードウェアエンジニア出身大学・高専マップ(電気・電子・半導体編)

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採用企業向けコラムでは、経営者・採用人事・事業責任者向けに、人材採用活動に向けた情報を無料で発信し、企業の事業成長とそれにつながる採用の成功を支援いたします。

この記事は企業の採用担当者向けに、「ハードウェアエンジニア出身大学・高専マップ(電気・電子・半導体編)」について、まとめています。

ハードウェアエンジニアのうち、アナログ回路設計、デジタル回路設計、高周波回路設計、半導体設計(システムLSI、デジタルIC、アナログIC、電源IC)を採りたい企業に向けて、問い合わせる大学と高専を選ぶための数字をまとめました。

大学は学科と専攻ごとに、高専は学科名ごとの全国の合計で、卒業生のうち何人が電気の技術者として就職したかを並べています。あわせて、高専で学べる専門項目、研究課題の件数、工学系の学部の入学者の出身県、電気・電子・電気通信技術者が働いている県、給与の相場も載せています。

国の統計は、就職した人の職業を「電気技術者」の単位までしか分けていないので、回路設計と半導体設計を人数で分けられません。

職種ごとに学校を絞るときは、高専は専門項目(集積回路、マイクロ波など)を、大学は研究分野(電子デバイス、電気電子材料など)を手がかりにします。

機械の職種を採る場合は機械編を、制御設計と組み込みソフトの職種を採る場合は制御・組み込み・ロボット編をご覧ください。

1. 電気技術者として何人が就職したか

文部科学省の学校基本調査では、2025年3月に大学学部、修士課程、高専を卒業または修了して電気技術者(開発)として就職した人が、合わせて6,025人でした。開発以外の電気技術者は3,396人です。機械技術者(開発)の10,183人と比べると、6割の人数です。

区分大学学部修士課程高専合計
電気技術者(開発)2,239人3,410人376人6,025人
電気技術者(開発を除く)1,912人896人588人3,396人

電気技術者(開発)になった新卒の57%(6,025人のうち3,410人)は、修士課程の修了者です。学校基本調査で電気通信工学に分類される大学の学科(私立を含む全国)では、卒業者の36.2%が進学しています。

高専では、開発以外(588人)が開発(376人)より多く、大学学部や修士課程とは逆になっています。

2. 高専で電気・電子・半導体の専門項目を学べる学校

回路設計の土台になるアナログ回路とディジタル回路は、ほぼ全校で学べます。学校を絞る材料になるのは、学べる学校が21校以下の集積回路、無線通信、マイクロ波の3つの項目です。表の「対応する職種」は、専門項目を求人媒体の職種カテゴリに私たちが対応づけたものです。

専門項目対応する職種学べる学校の数(国立51校のうち)学べる学校
アナログ回路アナログ回路設計50校大半の学校
ディジタル回路デジタル回路設計49校大半の学校
電気・電子材料半導体設計45校大半の学校
集積回路半導体設計(システムLSI、デジタルIC、アナログIC)21校苫小牧、釧路、八戸、鶴岡、福島、群馬、東京、石川、福井、長野、和歌山、徳山、阿南、香川、高知、有明、北九州、佐世保、熊本、都城、沖縄
パワーエレクトロニクス電源IC設計、電源回路39校大半の学校
電力システム電源IC設計、電源回路35校大半の学校
無線通信高周波回路設計10校仙台、秋田、長岡、呉、香川、有明、熊本、都城、鹿児島、沖縄
マイクロ波高周波回路設計9校仙台、秋田、小山、呉、阿南、香川、新居浜、熊本、沖縄

集積回路を学べる21校の学科とコースは、次のとおりです。学科名は2022年版の資料のものです。

高専学科・コース
苫小牧創造工学科 電気電子系
釧路創造工学科 エレクトロニクスコース
八戸産業システム工学科 電気情報工学コース
鶴岡創造工学科 電気・電子コース
福島電気電子システム工学科
群馬電子情報工学科
東京電気工学科、電子工学科
石川電子情報工学科
福井電気電子工学科、電子情報工学科
長野工学科 情報エレクトロニクス系
和歌山電気情報工学科
徳山情報電子工学科
阿南創造技術工学科 電気コース
香川電子システム工学科
高知ソーシャルデザイン工学科 エネルギー・環境コース
有明エネルギーコース、情報システムコース
北九州生産デザイン工学科 電気電子コース
佐世保電気電子工学科
熊本情報通信エレクトロニクス工学科
都城電気情報工学科
沖縄情報通信システム工学科

この章の表に出てくる高専のうち、福井、熊本、鹿児島の3校は、2022年版の資料に載っている学科名が、今の学科名と違います(福井の電気電子工学科と電子情報工学科は、今は未来社会デザイン工学科の中の系です)。この3校に問い合わせるときは、今の学科で同じ項目を学べるかを確かめることをおすすめします。

高周波回路設計では、マイクロ波と無線通信の両方を学べる高専が仙台、秋田、呉、香川、熊本、沖縄の6校です。片方だけを学べる7校(小山、阿南、新居浜、長岡、有明、都城、鹿児島)を足すと、合計で13校になります。

国立高等専門学校機構は、「COMPASS 5.0」という事業で、半導体やロボットなどの分野ごとに拠点校を指定し、その分野の教育を全国の高専に広げています。半導体分野の拠点校は熊本と佐世保で、北海道では地域の拠点校として旭川と釧路が指定されています。熊本、佐世保、釧路は、どれも集積回路の専門項目を持っています。

半導体分野には、高専概要2025で拠点校と並べて挙げられている実践校が28校あります。このうち集積回路を学べる21校にも入っているのは、苫小牧、鶴岡、群馬、東京、和歌山、阿南、香川、有明、北九州、都城、沖縄の11校です。

学校基本調査で高専の卒業生の就職先を学科別に見ると(2025年3月卒、全国の合計)、学科名に電気と付く学科で電気技術者になる割合が高くなっています。

学科名(全国の合計)学生数(在籍者)卒業者進学率就職者就職者のうち電気技術者(開発以外も含む)
電気電子工学科1,688人344人37.8%204人166人(81%)
電気情報工学科2,032人418人43.8%221人123人(56%)
電気工学科1,125人232人35.8%141人75人(53%)
電子制御工学科2,225人494人42.9%267人125人(47%)
総合システム工学科771人137人13.1%112人30人(27%)
創造工学科3,525人624人32.9%406人81人(20%)

電子情報工学科は、集積回路を学べる21校のうち群馬と石川にある学科です。全国の合計では、就職者107人のうち電気技術者は8人で、情報処理・通信技術者が79人(74%)でした。この2校に問い合わせるときは、集積回路を学んだ学生がどの職に進んでいるかも確かめることをおすすめします。

3. 学部の卒業生が電気技術者(開発)に多く就いている国公立大学

大学ポートレート(大学改革支援・学位授与機構が運用する、大学の学生数や進路のデータベース)の2025年度のデータで、国公立大学の学科ごとに、就職した人のうち電気技術者(開発)になった人数を多い順に並べました。大学ポートレートに参加していない大学(私立大学の大半と、東京都立大学などの一部の公立大学)は入っていません。

大学学部・学科卒業者進学者就職者電気技術者(開発)
秋田県立大学システム科学技術学部 知能メカトロニクス学科63人14人47人30人
山形大学工学部 情報・エレクトロニクス学科153人86人65人25人
大分大学理工学部 創生工学科224人94人125人23人
愛媛大学工学部 工学科461人216人239人21人
静岡大学工学部 電気電子工学科102人70人31人19人
信州大学工学部 電子情報システム工学科172人125人45人18人
公立諏訪東京理科大学工学部 機械電気工学科153人41人110人16人
長崎大学工学部 工学科291人194人95人15人
兵庫県立大学工学部 電気電子情報工学科120人71人46人15人
徳島大学理工学部 理工学科520人349人163人14人
秋田大学理工学部 数理・電気電子情報学科126人55人64人13人
佐賀大学理工学部 理工学科459人222人224人13人
琉球大学工学部 工学科310人100人190人12人

秋田県立大学の知能メカトロニクス学科は、就職した47人のうち30人が電気技術者(開発)になりました。静岡大学の電気電子工学科は、卒業者102人のうち70人が大学院に進み、学部卒で就職する人は31人です。

この30人が、国公立大学の学科で最も多い人数です。機械技術者(開発)では、最も多い山形大学の機械システム工学科で49人です。

4. 修士課程の修了者が電気技術者(開発)に多く就いている国公立大学

同じ大学ポートレートの2025年度のデータで、修士課程と博士前期課程の専攻や研究科のうち、就職した人の中で電気技術者(開発)になった人数が多い順に並べました。最後の2行には、電気系の専攻でも情報系の職に進む人が多い例として、大阪大学と東京大学の電気系の専攻を載せています。

大学研究科・専攻修了者就職者電気技術者(開発)
名古屋工業大学工学研究科 工学専攻736人700人81人
徳島大学創成科学研究科 理工学専攻314人300人72人
長岡技術科学大学工学研究科 工学専攻375人340人66人
東京科学大学工学院556人432人66人
信州大学総合理工学研究科 工学専攻298人283人63人
静岡大学総合科学技術研究科 工学専攻326人313人57人
岡山大学環境生命科学研究科512人475人51人
長崎大学工学研究科 総合工学専攻224人202人50人
茨城大学理工学研究科 電気電子システム工学専攻90人86人43人
豊橋技術科学大学工学研究科 電気・電子情報工学専攻73人69人35人
山形大学理工学研究科 情報・エレクトロニクス専攻66人62人34人
群馬大学理工学府 理工学専攻328人306人34人
九州工業大学工学府 工学専攻304人287人34人
宇都宮大学地域創生科学研究科 工農総合科学専攻292人277人33人
埼玉大学理工学研究科 数理電子情報専攻162人146人32人
新潟大学自然科学研究科 電気情報工学専攻117人108人32人
山梨大学医工農学総合教育部 工学217人175人32人
福井大学工学研究科 安全社会基盤工学専攻87人85人32人
富山大学理工学研究科 理工学専攻304人280人32人
大阪大学工学研究科 電気電子情報通信工学専攻117人102人29人
東京大学工学系研究科 電気系工学専攻128人79人27人

電気技術者(開発)の人数が多い名古屋工業大学、徳島大学、長岡技術科学大学、信州大学、静岡大学の専攻と、東京科学大学の工学院は、複数の分野を1つにまとめた大きな単位で、修了者が数百人います。

名古屋工業大学では、就職者700人のうち電気技術者(開発)は81人(12%)です。この規模の専攻では、電気・電子の分野の研究室やコースを通して問い合わせる方法もあります。

表の専攻のうち、電気技術者(開発)になる割合が高いのは、山形大学の情報・エレクトロニクス専攻(就職者62人のうち34人、55%)、豊橋技術科学大学の電気・電子情報工学専攻(69人のうち35人、51%)、茨城大学の電気電子システム工学専攻(86人のうち43人、50%)です。

大阪大学の電気電子情報通信工学専攻は、就職者102人のうち電気技術者(開発)が29人(28%)で、情報処理・通信技術者が37人でした。

東京大学の電気系工学専攻は、就職者79人のうち電気技術者(開発)が27人(34%)で、情報処理・通信技術者が23人でした。この2つの専攻では、情報系の職に進む人が電気技術者(開発)と同じくらいいます。

研究科や学科を問わず大学の単位で問い合わせる場合は、学部卒と修士修了者を合わせ、開発以外の仕事に就いた人も含めた電気技術者の人数が目安になります。

国公立大学で多い順に、東京科学大学131人、大阪大学118人、名古屋工業大学108人、信州大学108人、九州工業大学107人、東京大学105人、静岡大学105人、東北大学99人、福井大学98人、愛媛大学96人、徳島大学95人、長岡技術科学大学86人です。

5. 研究課題の件数で見る大学と研究機関(科研費データベース)

半導体、電子デバイス、センサ、電源、高周波の研究がどの大学で多く行われているかは、国が大学などの研究に出す助成金である科研費の、研究課題の件数で確かめられます。これらに当たる研究分野(審査の小区分)ごとに、2021年度から2025年度に始まった研究課題を、研究代表者の所属機関で数えました。

研究課題の多い大学では、その分野の研究室に求人を案内したり、共同研究を相談したりすることが、研究室の学生との接点を作るきっかけになります。表には、学生が所属しない研究機関(産業技術総合研究所、物質・材料研究機構、情報通信研究機構)も入っています。

小区分(対応する職種)研究課題数の多い機関(件数)
電子デバイスおよび電子機器(半導体設計、デバイス開発)東京大学30、産業技術総合研究所26、東北大学21、北海道大学18、大阪大学16、東京科学大学14、物質・材料研究機構14、京都大学13、九州大学13、早稲田大学11、豊橋技術科学大学11、名古屋大学10、静岡大学10
電気電子材料工学(半導体設計のうち材料)東京大学36、産業技術総合研究所23、大阪大学17、物質・材料研究機構17、東北大学16、京都大学13、九州大学13、名古屋大学12、豊橋技術科学大学11、東京科学大学10、北海道大学10、東京理科大学8
ナノマイクロシステム(センサ、MEMS)東京大学25、東北大学9、早稲田大学9、京都大学8、東京科学大学6、名古屋大学5、長岡技術科学大学5、大阪大学4、九州大学4、神戸大学4、立命館大学4、中央大学4
電力工学(電源IC設計、電源回路)長岡技術科学大学15、東京大学14、東北大学13、産業技術総合研究所12、名古屋工業大学12、岡山大学12、東京科学大学11、九州工業大学10、北海道大学9、金沢工業大学9、長崎大学9、千葉大学8、東京都立大学8、大分大学8
通信工学(高周波回路設計)東京大学11、名古屋工業大学11、東京理科大学9、千葉工業大学9、情報通信研究機構9、東京科学大学8、電気通信大学8、京都大学7、信州大学7、早稲田大学6、慶應義塾大学6、横浜国立大学6

大学では、電子デバイスと電気電子材料を合わせると、東京大学(66件)、東北大学(37件)、大阪大学(33件)、北海道大学(28件)、京都大学(26件)、九州大学(26件)が多くなっています。旧帝国大学以外では、東京科学大学(24件)と豊橋技術科学大学(22件)が両方の小区分に入っています。

電力工学は長岡技術科学大学の15件が最も多く、名古屋工業大学、九州工業大学、金沢工業大学のような工科系の大学や、岡山大学、長崎大学も上位に入ります。

6. 工学系の学部の入学者は、どの都道府県の高校から来ているか

学部卒で電気技術者(開発)になった人数の表に出てくる大学と、学部と修士を合わせて電気技術者になった人数が多い12大学のうち、数字が載っている19大学の工学系の学部について、学生がどの県の高校から来ているかを、大学ポートレートの「出身高校の所在地別入学者数」(2025年度)から抜き出しました。

学部は、学部卒の表の大学は表の学科がある学部、そのほかの大学は工学部(東京科学大学は工学院)です。大学と同じ県の高校を出た入学者の割合が高い順に並べています。

大学・学部入学者大学と同じ県の高校を出た入学者出身地の上位3県
兵庫県立大学 工学部358人263人(73.5%)兵庫263、大阪42、京都12
琉球大学 工学部355人227人(63.9%)沖縄227、福岡17、鹿児島10
名古屋工業大学 工学部933人571人(61.2%)愛知571、岐阜89、三重61
長岡技術科学大学 工学部80人38人(47.5%)新潟38、愛知6、栃木5
九州工業大学 工学部562人255人(45.4%)福岡255、広島29、鹿児島26
大分大学 理工学部401人177人(44.1%)大分177、福岡81、長崎27
秋田県立大学 システム科学技術学部245人93人(38.0%)秋田93、岩手19、新潟17
愛媛大学 工学部551人197人(35.8%)愛媛197、広島123、岡山48
長崎大学 工学部339人117人(34.5%)長崎117、福岡105、大分25
福井大学 工学部547人184人(33.6%)福井184、愛知131、石川45
公立諏訪東京理科大学 工学部317人104人(32.8%)長野104、静岡52、愛知29
東京科学大学 工学院368人119人(32.3%)東京119、神奈川64、千葉48
徳島大学 理工学部586人157人(26.8%)兵庫166、徳島157、大阪64
佐賀大学 理工学部511人126人(24.7%)福岡259、佐賀126、熊本38
大阪大学 工学部866人209人(24.1%)大阪209、兵庫148、奈良43
静岡大学 工学部549人127人(23.1%)愛知187、静岡127、岐阜27
信州大学 工学部495人99人(20.0%)長野99、愛知55、東京27
山形大学 工学部628人114人(18.2%)宮城143、山形114、福島61
東北大学 工学部840人89人(10.6%)東京101、宮城89、埼玉81

大学のある県の外から100人以上の入学者が来ている学部は、佐賀大学の理工学部(福岡259人)、静岡大学の工学部(愛知187人)、徳島大学の理工学部(兵庫166人)、大阪大学の工学部(兵庫148人)、福井大学の工学部(愛知131人)、愛媛大学の工学部(広島123人)、長崎大学の工学部(福岡105人)、東北大学の工学部(東京101人)です。

卒業後に地元へ戻るかどうかは、このデータでは分かりません。

7. 中途採用で採れる電気・電子・電気通信技術者は、どの都道府県で働いているか

中途採用の母集団の大きさは、2020年の国勢調査で、電気・電子・電気通信技術者(通信ネットワーク技術者を除く)として働く人の数で確かめられます。全国で305,190人で、同じ調査の機械技術者(242,820人)より多い職種です。

上位12都府県は、神奈川43,110人、東京33,100人、愛知20,290人、大阪19,190人、埼玉16,100人、兵庫14,460人、静岡11,440人、千葉11,230人、長野9,710人、茨城8,220人、福岡8,200人、滋賀7,550人です。

神奈川と東京の2都県で76,210人、全体の25%が働いています。地方の企業が中途で採る場合は、県内で働く人に加えて、この2都県から地元に戻る人や移り住む人も対象になります。

8. 電気・電子・電気通信技術者の給与の相場

提示年収を決める材料として、2025年の賃金構造基本統計調査(企業規模10人以上、男女計)から、電気・電子・電気通信技術者の年齢階級別の数字を載せます。

年齢階級月給(きまって支給する現金給与額)年間賞与労働者数
20歳から24歳28.7万円52.9万円29,150人
25歳から29歳35.6万円112.4万円47,720人
30歳から34歳42.7万円155.9万円40,720人
35歳から39歳45.4万円174.3万円33,380人
40歳から44歳51.3万円209.6万円36,580人
45歳から49歳51.9万円207.8万円37,890人
50歳から54歳52.7万円218.7万円41,660人
55歳から59歳54.2万円225.0万円36,150人
年齢計(平均42.1歳。19歳以下と60歳以上を含む)44.9万円165.6万円334,680人

月給の12か月分と年間賞与を足すと、25歳から29歳で約540万円、30歳から34歳で約668万円、40歳から44歳で約826万円になります。機械編の機械技術者の表と比べると、この表の8つの年齢階級のすべてで、月給と、月給の12か月分に年間賞与を足した額は、電気・電子・電気通信技術者のほうが高くなっています。

9. 職種ごとに、就職の実績や学べる内容から見た学校

この職種を採用する際は、次の学校・学部に就職の実績があり、先輩からのアドバイスを受けられる可能性なども含めて、就職課の窓口などに問い合わせてもよいかもしれません。

  • 電気技術者(開発)になった学部卒は、国公立の学科では秋田県立大学の知能メカトロニクス学科の30人が最も多くなっています。
  • 修士課程の専攻では、山形大学の情報・エレクトロニクス専攻、豊橋技術科学大学の電気・電子情報工学専攻、茨城大学の電気電子システム工学専攻で割合が高く、名古屋工業大学、徳島大学、長岡技術科学大学、信州大学、静岡大学の専攻と、東京科学大学の工学院で人数が多くなっています。
  • 高専では、電気電子工学科(就職者の81%)で電気技術者になる人の割合が高くなっています。この割合は全国の合計で、今は学科名が変わった高専(福井、鹿児島)の卒業生も入っています。文部科学省の学科一覧(令和7年4月現在)では、電気電子工学科は木更津、沼津、鈴鹿、久留米、佐世保、大分にあります。
  • 半導体設計に近い集積回路は高専21校で学べ、電子デバイスと電気電子材料の研究課題は東京大学、東北大学、大阪大学、北海道大学、京都大学、九州大学に多くあります。
  • 電源IC設計に近いパワーエレクトロニクスは高専39校で学べ、電力工学の研究課題は長岡技術科学大学、東京大学、東北大学、名古屋工業大学、岡山大学に多くあります。
  • 高周波回路設計に近い無線通信かマイクロ波は高専13校で学べ、通信工学の研究課題は東京大学、名古屋工業大学、東京理科大学、千葉工業大学に多くあります。
  • 中途採用では、電気・電子・電気通信技術者の4人に1人が神奈川と東京で働いています。提示年収の全国の目安は、月給の12か月分と年間賞与の合計で、30歳から34歳が約668万円、40歳から44歳が約826万円です。

この記事で扱った学校の数字をもとに、自社の求人の職種と所在地に合う学校を一緒に絞ることができます。採用の施策をプロジェクト単位で発注する場合は、ローカルグローススタジオのプロジェクト発注(採用活動の改善)をご覧ください。

タレントグローススタジオを運営する、つなぐスタジオ株式会社では「ビジネス知の機会格差をなくす」というミッションに向けて、これからも実践的で価値ある情報を発信していきます。この記事の内容や、その他採用・人材に関して気になる点がありましたら、お気軽にご相談ください。

出典と注記

  • 「学校基本調査」(文部科学省)を加工して作成しました。政府統計の総合窓口(e-Stat)から取得した令和7年度(2025年3月卒業者)の表を用いています。本文と表の「電気技術者(開発)」は、この調査の「製造技術者(開発)」のうち「電気」です。電気通信工学の学科の進学率(36.2%)は関係学科別の表、高専の学科別の人数は高専の学科別の表です。
  • このサービスは、独立行政法人大学改革支援・学位授与機構が運用する大学ポートレートのWeb-API機能を使用していますが、このサービスはつなぐスタジオ株式会社の責に帰するものです。2025年度の大学基本情報を加工して作成しました。2025年度に参加している193校(国立等85校、公立93校、私立3校、公立短期大学12校)のデータで、東京都立大学などの参加していない大学と、私立大学の大半は含まれていません。
  • 出典:KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)(https://kaken.nii.ac.jp/)。2021年度から2025年度に開始した研究課題を、つなぐスタジオ株式会社が審査区分の小区分と研究機関で集計して作成しました。採択後に辞退した課題と途中で終了した課題は除き、私立大学と研究機関も含めています。取得した研究課題の研究種目は、基盤研究(B)と(C)、若手研究、特別研究員奨励費、国際共同研究加速基金の5種類です。基盤研究(A)や挑戦的研究など、小区分で審査されない種目は、集計に入っていません。
  • 独立行政法人国立高等専門学校機構「各国立高等専門学校の各学科等で学べる専攻項目一覧」(2022年版)を高専の専門項目に使いました(本文の「専門項目」は、この資料の表の列の名前です)。「高専概要2025」を半導体分野の拠点校と実践校に使いました。文部科学省「全国の国公私立高等専門学校の学科一覧(令和7年4月現在)」を、高専の学科名の照合に使いました。
  • 「令和2年国勢調査 抽出詳細集計」(総務省)と「令和7年賃金構造基本統計調査」(厚生労働省)を加工して作成しました。
  • 国勢調査(2020年)と賃金構造基本統計調査(2025年)は、調査の年、職業の分け方、人数の出し方(国勢調査は世帯の回答、賃金構造基本統計調査は事業所の回答からの推計で、この記事では企業規模10人以上の集計を使っています)が違うため、同じ職種でも人数は一致しません。
  • 本文の人数は各調査の時点の値です。学科の改組などで、現在の学科名や人数と違う場合があります。

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