ハードウェアエンジニア出身大学・高専マップ(機械編)

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採用企業向けコラムでは、経営者・採用人事・事業責任者向けに、人材採用活動に向けた情報を無料で発信し、企業の事業成長とそれにつながる採用の成功を支援いたします。

この記事は企業の採用担当者向けに、「ハードウェアエンジニア出身大学・高専マップ(機械編)」について、まとめています。

ハードウェアエンジニアのうち、機械・機構設計、熱設計、CAE解析、金型設計、生産技術、CADオペレーターを採りたい企業に向けて、問い合わせる大学と高専を選ぶための数字をまとめました。

大学は学科と専攻ごとに、高専は学科名ごとの全国の合計で、卒業生のうち何人が機械の技術者として就職したかを並べています。あわせて、研究課題の件数が多い大学、工学系の学部の入学者の出身県、機械技術者が働いている県、年齢ごとの給与の相場も載せています。

国の統計は、就職した人の職業を「機械技術者」の単位までしか分けていないので、機構設計や熱設計のような職種ごとの人数は分かりません。

職種ごとに学校を絞るときは、大学は職種に近い研究分野で研究課題の多い大学を、高専は金属工学を学べるかどうかと、学科ごとに機械技術者になった人の割合を手がかりにします。

電気・電子・半導体の職種を採る場合は電気・電子・半導体編を、制御設計、組み込みソフト、ロボットの職種を採る場合は制御・組み込み・ロボット編をご覧ください。

1. 機械技術者として何人が就職したか

文部科学省の学校基本調査では、2025年3月に大学学部、修士課程、高専を卒業または修了して機械技術者(開発)として就職した人が、合わせて10,183人でした。開発以外の機械技術者は5,573人です。

区分大学学部修士課程高専合計
機械技術者(開発)4,474人5,288人421人10,183人
機械技術者(開発を除く)3,408人1,530人635人5,573人

開発の仕事に就いた人は、学部卒の4,474人より修士卒の5,288人のほうが多くなっています。学校基本調査で工学の関係学科に分類される大学の学科(私立を含む全国)では、卒業者87,287人のうち35,232人(40.4%)が進学し、機械工学の学科では44.5%が進学しています。学部卒の開発職が修士卒より少ないのは、この進学が理由の1つと考えられます。

高専からは、2025年3月卒で、開発の421人と開発以外の635人を合わせて1,056人が機械技術者になりました。高専は5年の課程で、学校基本調査では、2025年3月に高専を卒業した9,756人のうち3,778人(38.7%)が進学しました。

2. 高専で機械の専門項目を学べる学校

国立高専51校の学科とコースが持つ専門項目を数えると、金属工学を除く機械の項目は、ほとんどの学校にあります。表の「対応する職種」は、専門項目を求人媒体の職種カテゴリに私たちが対応づけたものです。

専門項目対応する職種学べる学校の数(国立51校のうち)
機械システム設計・制御機械・機構設計49校
機械要素・材料加工機械・機構設計、金型設計48校
CAD/CAM機械・機構設計、CADオペレーター46校
流体・熱工学熱設計50校
材料科学・力学CAE解析49校
金属工学金型設計、生産技術8校

金属工学を学べる8校は、函館、八戸、仙台、長岡、富山、鈴鹿、新居浜、久留米です。このうち仙台高専は、2022年版の資料に載っている学科名が、今の学科名と違います。仙台高専に問い合わせるときは、今の学科で金属工学を学べるかを確かめることをおすすめします。

金属工学以外の機械の専門項目はほぼ全校にあるので、高専を絞る材料になるのは、学科ごとに卒業生がどの職業に就いたかです。学校基本調査で、機械系の名前が付く3学科(機械工学科、電子機械工学科、機械システム工学科)と、複数の学科を1つにまとめた学科のうち主な5学科について、2025年3月卒の就職先(全国の合計)を見ると、次のとおりです。

学科名(全国の合計)学生数卒業者進学率就職者就職者のうち機械技術者(開発以外も含む)
機械工学科5,348人1,020人41.7%576人426人(74%)
電子機械工学科410人79人13.9%68人52人(76%)
機械システム工学科772人149人36.2%85人36人(42%)
生産デザイン工学科1,029人193人36.8%119人43人(36%)
国際創造工学科1,025人190人58.9%71人22人(31%)
創造システム工学科784人156人30.1%106人28人(26%)
創造工学科3,525人624人32.9%406人81人(20%)
ものづくり工学科1,584人291人37.5%159人30人(19%)

機械工学科では就職した人の74%、電子機械工学科では76%が機械技術者になっています。この割合は全国の合計で、今は学科名が変わった高専(福井、佐世保、鹿児島)の卒業生も入っています。

文部科学省の学科一覧(令和7年4月現在)では、機械工学科は小山、群馬、木更津、東京、長岡、石川、岐阜、沼津、豊田、鈴鹿、舞鶴、明石、奈良、松江、呉、宇部、香川、新居浜、久留米、大分、都城、神戸市立の22校にあります。

創造工学科(20%)やものづくり工学科(19%)では、就職者に占める機械技術者の割合は約2割です。学科をまとめたほかの学科でも、26%から36%です。学科をまとめた高専に問い合わせるときは、機械のコースの学生数を確かめることをおすすめします。

3. 学部の卒業生が機械技術者(開発)に多く就いている国公立大学

大学ポートレート(大学改革支援・学位授与機構が運用する、大学の学生数や進路のデータベース)の2025年度のデータで、国公立大学の学科ごとに、就職した人のうち機械技術者(開発)になった人数を多い順に並べました。大学ポートレートに参加していない大学(私立大学の大半と、東京都立大学などの一部の公立大学)は入っていません。

大学学部・学科卒業者進学者就職者機械技術者(開発)
山形大学工学部 機械システム工学科143人81人56人49人
静岡大学工学部 機械工学科156人101人51人44人
愛媛大学工学部 工学科461人216人239人36人
公立諏訪東京理科大学工学部 機械電気工学科153人41人110人27人
佐賀大学理工学部 理工学科459人222人224人26人
秋田県立大学システム科学技術学部 機械工学科54人22人31人26人
公立小松大学生産システム科学部75人17人56人26人
大分大学理工学部 創生工学科224人94人125人24人
富山大学工学部 工学科356人212人135人24人
徳島大学理工学部 理工学科520人349人163人22人
室蘭工業大学理工学部 創造工学科305人143人154人18人
鳥取大学工学部 機械物理系学科113人75人35人18人
富山県立大学工学部 機械システム工学科64人33人31人17人
秋田大学理工学部 システムデザイン工学科130人50人73人15人
三条市立大学工学部 技術・経営工学科70人8人59人15人
滋賀県立大学工学部 機械システム工学科49人20人29人15人

表の16の学部・学科のうち、就職者に占める機械技術者(開発)の割合が50%を超えるのは6学科で、特に高いのは、山形大学の機械システム工学科(56人のうち49人、88%)、静岡大学の機械工学科(51人のうち44人、86%)、秋田県立大学の機械工学科(31人のうち26人、84%)です。

続くのは富山県立大学の機械システム工学科(31人のうち17人、55%)、滋賀県立大学の機械システム工学科(29人のうち15人、52%)、鳥取大学の機械物理系学科(35人のうち18人、51%)です。

愛媛大学、佐賀大学、大分大学、富山大学、徳島大学、室蘭工業大学は、工学系の学科を1つにまとめているので、この表の人数は学科全体の数字です。これらの大学に問い合わせるときは、機械のコースから何人が機械技術者(開発)になったかを確かめることをおすすめします。

学部卒の大半が大学院に進む大学では、学部卒で採れる学生は少なくなります。たとえば大阪大学の工学部は、卒業者818人のうち744人が大学院に進み、学部卒で就職した人は59人でした。

4. 修士課程の修了者が機械技術者(開発)に多く就いている国公立大学

同じ大学ポートレートの2025年度のデータで、修士課程と博士前期課程の専攻(一部は研究科の単位)のうち、就職した人の中で機械技術者(開発)になった人数が多い順に並べました。最後の行の東京大学の機械工学専攻は、機械と名の付く専攻でも割合に差があることを示すために載せています。

大学研究科・専攻修了者就職者機械技術者(開発)
静岡大学総合科学技術研究科 工学専攻326人313人111人
名古屋工業大学工学研究科 工学専攻736人700人102人
徳島大学創成科学研究科 理工学専攻314人300人73人
群馬大学理工学府 理工学専攻328人306人72人
岡山大学環境生命科学研究科512人475人66人
長岡技術科学大学工学研究科 工学専攻375人340人62人
信州大学総合理工学研究科 工学専攻298人283人61人
山形大学理工学研究科 機械システム工学専攻70人68人60人
電気通信大学情報理工学研究科 機械知能システム学専攻120人110人60人
筑波大学システム情報工学研究群516人428人56人
広島大学先進理工系科学研究科520人416人53人
豊橋技術科学大学工学研究科 機械工学専攻97人90人53人
新潟大学自然科学研究科 材料生産システム専攻140人129人50人
富山大学理工学研究科 理工学専攻304人280人50人
宇都宮大学地域創生科学研究科 工農総合科学専攻292人277人46人
大阪大学工学研究科 機械工学専攻95人85人46人
東京大学工学系研究科 機械工学専攻96人78人32人

人数が多い静岡大学、名古屋工業大学、徳島大学、群馬大学の専攻と、岡山大学の研究科は、工学系の分野を1つにまとめた大きな単位です。就職者が300人から700人いるので、機械技術者(開発)になった人数も多くなりますが、就職者に占める割合は14%から35%です。

表の専攻のうち割合が高いのは、山形大学の機械システム工学専攻(就職者68人のうち60人、88%)と豊橋技術科学大学の機械工学専攻(90人のうち53人、59%)です。

専攻名に機械と付く専攻でも、機械技術者(開発)になる割合には差があります。東京大学の機械工学専攻では就職者78人のうち32人(41%)、大阪大学の機械工学専攻では85人のうち46人(54%)が機械技術者(開発)になり、残りの半分前後は、機械技術者(開発)以外の職に就いています。

国公立大学の大学全体で、学部と修士を合わせ、開発以外の仕事に就いた人も含めた機械技術者の人数を並べると、九州大学208人、東京大学204人、静岡大学191人、大阪大学188人、東北大学181人、名古屋工業大学178人、信州大学165人、名古屋大学159人、岐阜大学149人、電気通信大学138人の順です。

学部と修士を合わせると、静岡大学と名古屋工業大学は、大阪大学や東北大学とほぼ同じ人数の機械技術者を出しています。問い合わせ先を選ぶときは、この人数も比べる材料になります。

5. 研究課題の件数で見る大学(科研費データベース)

熱設計やCAE解析のように分野が絞られる職種では、その分野の研究がどの大学で多く行われているかが、大学を選ぶ手がかりになります。ここでは、国が大学などの研究に出す助成金である科研費の、研究課題の件数で比べます。

2021年度から2025年度に始まった研究課題を、研究分野(審査の小区分)ごとに、研究代表者の所属機関で数えました。研究課題の多い大学では、その分野の研究室に求人を案内したり、共同研究を相談したりすることが、研究室の学生との接点を作るきっかけになります。

表には、学生が所属しない研究機関(産業技術総合研究所、物質・材料研究機構)も入っています。括弧の中の職種は、研究分野に近い職種を私たちが対応づけたものです。

小区分(対応する職種)研究課題数の多い機関(件数)
材料力学および機械材料(CAE解析、強度設計)東北大学30、大阪大学18、京都大学18、九州大学16、東京科学大学12、物質・材料研究機構11、北海道大学9、東京理科大学9、名古屋大学8、京都工芸繊維大学8、神戸大学8
加工学および生産工学(生産技術、金型設計)東京大学28、大阪大学24、産業技術総合研究所13、金沢大学11、東北大学10、岡山大学10、慶應義塾大学9、千葉大学9、九州工業大学8
設計工学(機械・機構設計)京都大学10、東京大学8、東京科学大学4、名古屋大学4、早稲田大学3、東京理科大学3、金沢大学3、兵庫県立大学3
機械要素およびトライボロジー(機械・機構設計のうち駆動系。トライボロジーは摩擦と潤滑の分野)東北大学8、京都大学8、東京科学大学8、名古屋大学8、岡山大学8、鳥取大学5、東京大学4、九州大学4、横浜国立大学4、兵庫県立大学4、同志社大学4
流体工学(熱設計)東北大学33、大阪大学25、京都大学16、東京農工大学16、九州大学11、名古屋大学11、北海道大学11、沖縄科学技術大学院大学11、東京大学10、産業技術総合研究所10
熱工学(熱設計)東京大学49、東北大学31、九州大学24、京都大学21、産業技術総合研究所17、東京科学大学13、北海道大学13、九州工業大学11、名古屋大学9、慶應義塾大学9
機械力学およびメカトロニクス(機械・機構設計のうち振動と駆動)東京大学20、東京科学大学14、慶應義塾大学10、大阪大学9、群馬大学8、北海道大学7、豊橋技術科学大学7、金沢大学7、筑波大学7、芝浦工業大学6
材料加工および組織制御(金型設計、生産技術)大阪大学40、東北大学34、物質・材料研究機構19、京都大学17、産業技術総合研究所14、北海道大学10、九州大学9、東京科学大学8、長岡技術科学大学8、富山大学8

6. 工学系の学部の入学者は、どの都道府県の高校から来ているか

地方の企業が新卒を採るとき、学部の学生がどの都道府県の高校から来ているかを見ると、自社の県の高校を出た学生がどの大学に多いかが分かります。卒業後に地元へ戻るかどうかは、このデータでは分かりません。

大学ポートレートの「出身高校の所在地別入学者数」(2025年度)で、学部卒で機械技術者(開発)になった人数の表に出てくる大学と、学部と修士を合わせて機械技術者になった人数が多い10大学のうち、数字が載っている23大学の工学系の学部を、大学と同じ県の高校を出た入学者の割合が高い順に並べました。

学部は、学部卒の表の大学は表の学科がある学部、そのほかの大学は工学部(電気通信大学は情報理工学部)です。

大学・学部入学者大学と同じ県の高校を出た入学者出身地の上位3県
室蘭工業大学 理工学部597人409人(68.5%)北海道409、青森18、岩手14
名古屋工業大学 工学部933人571人(61.2%)愛知571、岐阜89、三重61
公立小松大学 生産システム科学部86人52人(60.5%)石川52、福井12、富山7
三条市立大学 工学部94人50人(53.2%)新潟50、長野8、富山7
名古屋大学 工学部701人367人(52.4%)愛知367、岐阜49、静岡41
富山県立大学 工学部249人116人(46.6%)富山116、愛知39、石川27
大分大学 理工学部401人177人(44.1%)大分177、福岡81、長崎27
秋田県立大学 システム科学技術学部245人93人(38.0%)秋田93、岩手19、新潟17
九州大学 工学部764人275人(36.0%)福岡275、広島57、長崎38
愛媛大学 工学部551人197人(35.8%)愛媛197、広島123、岡山48
電気通信大学 情報理工学部744人246人(33.1%)東京246、神奈川114、埼玉69
公立諏訪東京理科大学 工学部317人104人(32.8%)長野104、静岡52、愛知29
滋賀県立大学 工学部148人43人(29.1%)滋賀43、京都41、大阪17
徳島大学 理工学部586人157人(26.8%)兵庫166、徳島157、大阪64
佐賀大学 理工学部511人126人(24.7%)福岡259、佐賀126、熊本38
大阪大学 工学部866人209人(24.1%)大阪209、兵庫148、奈良43
富山大学 工学部412人99人(24.0%)富山99、愛知81、石川50
岐阜大学 工学部535人124人(23.2%)愛知350、岐阜124、静岡8
静岡大学 工学部549人127人(23.1%)愛知187、静岡127、岐阜27
信州大学 工学部495人99人(20.0%)長野99、愛知55、東京27
山形大学 工学部628人114人(18.2%)宮城143、山形114、福島61
鳥取大学 工学部496人77人(15.5%)兵庫168、鳥取77、岡山39
東北大学 工学部840人89人(10.6%)東京101、宮城89、埼玉81

自社の県の外にも、自社の県の高校を出た入学者が多い大学があります。大学のある県の外から100人以上の入学者が来ている学部は、次のとおりです。

入学者が出た高校の県大学・学部(その県の高校を出た入学者)
愛知岐阜大学 工学部(350人)、静岡大学 工学部(187人)
福岡佐賀大学 理工学部(259人)
兵庫鳥取大学 工学部(168人)、徳島大学 理工学部(166人)、大阪大学 工学部(148人)
宮城山形大学 工学部(143人)
神奈川電気通信大学 情報理工学部(114人)
東京東北大学 工学部(101人)

7. 中途採用で採れる機械技術者は、どの都道府県で働いているか

UターンやIターンで中途採用をする企業にとっては、候補者が今どの県で働いているかが、求人を出す地域を決める目安になります。

中途採用の母集団の大きさは、2020年の国勢調査で機械技術者として働く人の数で確かめられます。全国の機械技術者は242,820人で、上位10都府県は神奈川32,500人、愛知24,540人、東京23,180人、大阪15,910人、兵庫14,420人、埼玉12,290人、静岡11,660人、茨城9,540人、千葉9,010人、長野6,940人です。

8. 機械技術者の給与の相場

提示年収を決める材料として、2025年の賃金構造基本統計調査(企業規模10人以上、男女計)から、機械技術者の年齢階級別の数字を載せます。

年齢階級月給(きまって支給する現金給与額)年間賞与労働者数
20歳から24歳27.4万円57.7万円28,510人
25歳から29歳33.5万円103.3万円53,940人
30歳から34歳38.2万円133.6万円47,840人
35歳から39歳43.5万円162.6万円48,110人
40歳から44歳46.4万円181.9万円47,360人
45歳から49歳48.6万円191.6万円42,810人
50歳から54歳50.1万円204.7万円49,610人
55歳から59歳52.2万円216.1万円39,460人
年齢計(平均42.3歳。19歳以下と60歳以上を含む)42.1万円153.4万円395,820人

月給の12か月分と年間賞与を足すと、25歳から29歳で約505万円、30歳から34歳で約592万円、40歳から44歳で約739万円になります。この数字は、企業規模10人以上の企業すべてを対象にした全国の平均です。地方の中小企業が提示年収を決めるときは、同じ調査の企業規模別と都道府県別の表も合わせて見ることをおすすめします。

9. 職種ごとに、就職の実績や学べる内容から見た学校

この職種を採用する際は、次の学校・学部に就職の実績があり、先輩からのアドバイスを受けられる可能性なども含めて、就職課の窓口などに問い合わせてもよいかもしれません。

  • 学部卒で機械技術者(開発)になった人数が多い16の学部・学科のうち、就職者に占める割合が50%を超えるのは、山形大学の機械システム工学科、静岡大学の機械工学科、秋田県立大学の機械工学科、富山県立大学の機械システム工学科、滋賀県立大学の機械システム工学科、鳥取大学の機械物理系学科の6学科です。
  • 修士課程では、機械技術者(開発)になった人数が多い専攻のうち、山形大学の機械システム工学専攻と豊橋技術科学大学の機械工学専攻で割合が高く、静岡大学、名古屋工業大学、徳島大学、群馬大学、長岡技術科学大学、信州大学の工学系の専攻と、岡山大学の環境生命科学研究科で人数が多くなっています。
  • 高専では、機械工学科(就職者の74%)と電子機械工学科(76%)で、機械技術者になる人の割合が高くなっています。
  • 熱設計に近い流体工学と熱工学の研究課題は、東北大学(64件)、東京大学(59件)、京都大学(37件)、九州大学(35件)に多くあります。CAE解析に近い材料力学および機械材料の研究課題は、東北大学(30件)、大阪大学(18件)、京都大学(18件)に多くあります。
  • 金型設計と生産技術に近い金属工学は高専8校で学べ、加工学と材料加工の研究課題は大阪大学、東北大学、東京大学に多くあります。
  • CADオペレーターに近いCAD/CAMは、国立高専51校のうち46校で学べます。
  • 自社の県の外にも、自社の県の高校を出た入学者が多い学部があります。愛知の企業にとっての岐阜大学と静岡大学、福岡の企業にとっての佐賀大学、兵庫の企業にとっての鳥取大学と徳島大学がその例です。

この記事で扱った学校の数字をもとに、自社の求人の職種と所在地に合う学校を一緒に絞ることができます。採用の施策をプロジェクト単位で発注する場合は、ローカルグローススタジオのプロジェクト発注(採用活動の改善)をご覧ください。

タレントグローススタジオを運営する、つなぐスタジオ株式会社では「ビジネス知の機会格差をなくす」というミッションに向けて、これからも実践的で価値ある情報を発信していきます。この記事の内容や、その他採用・人材に関して気になる点がありましたら、お気軽にご相談ください。

出典と注記

  • 「学校基本調査」(文部科学省)を加工して作成しました。政府統計の総合窓口(e-Stat)から取得した令和7年度(2025年3月卒業者)の表を用いています。本文と表の「機械技術者(開発)」は、この調査の「製造技術者(開発)」のうち「機械」です。工学と機械工学の関係学科の進学率(40.4%、44.5%)は関係学科別の表(表75)、高専の進学率(38.7%)は高専の卒業後の状況の表(表106)、高専の学科別の人数は高専の学科別の表です。
  • このサービスは、独立行政法人大学改革支援・学位授与機構が運用する大学ポートレートのWeb-API機能を使用していますが、このサービスはつなぐスタジオ株式会社の責に帰するものです。2025年度の大学基本情報を加工して作成しました。2025年度に参加している193校(国立等85校、公立93校、私立3校、公立短期大学12校)のデータで、東京都立大学などの参加していない大学と、私立大学の大半は含まれていません。
  • 出典:KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)(https://kaken.nii.ac.jp/)。2021年度から2025年度に開始した研究課題を、つなぐスタジオ株式会社が審査区分の小区分と研究機関で集計して作成しました。採択後に辞退した課題と途中で終了した課題は除き、私立大学と研究機関も含めています。取得した研究課題の研究種目は、基盤研究(B)と(C)、若手研究、特別研究員奨励費、国際共同研究加速基金の5種類です。基盤研究(A)や挑戦的研究など、小区分で審査されない種目は、集計に入っていません。
  • 独立行政法人国立高等専門学校機構「各国立高等専門学校の各学科等で学べる専攻項目一覧」(2022年版)を高専の専門項目(本文の「専門項目」は、この資料の表の列の名前です)に使いました。文部科学省「全国の国公私立高等専門学校の学科一覧(令和7年4月現在)」を、高専の学科名の照合に使いました。
  • 「令和2年国勢調査 抽出詳細集計」(総務省)と「令和7年賃金構造基本統計調査」(厚生労働省)を加工して作成しました。
  • 国勢調査(2020年)と賃金構造基本統計調査(2025年)は、調査の年、職業の分け方、人数の出し方(国勢調査は世帯の回答、賃金構造基本統計調査は事業所の回答からの推計で、この記事では企業規模10人以上の集計を使っています)が違うため、同じ職種でも人数は一致しません。
  • 本文の人数は各調査の時点の値です。学科の改組などで、現在の学科名や人数と違う場合があります。

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